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2019年冬号 (1-3月)

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[交わるアートとサイエンス]

テクノロジーで広がるアートののうせい


数万年の歴史を持つアート

アートとは、いっぱん的には、絵画、ちょうこく、音楽、文芸、えんげきとうなどのそうさく活動・作品のことだとされている。空間そのものを作品として、観客が体験することで完成するインスタレーションというひょうげん手法もあり、アートを一言で表すのはむずかしい。

アートの歴史から考えてみると、人類最古の絵画とされるラスコーどうくつ(フランス)のへきえがかれたのは紀元前1万5000年ころ。さらにさかのぼって、きゅうせっだいに作られたぐうなどじゅじゅつを目的とした原始じゅつと、ひょうげんを目的とした今のじゅつ作品とでは、作られたはいけいなどはちがうが、人類がたんじょうした当時からそうさく活動は行われてきた。

このようにアートとばれる作品やそうさく活動は、人間のいとなみのひとつとしてつねに身近にあり、時代とともに形を変えてはってんしてきた。

人のらしをゆたかにするテクノロジー

では、サイエンス(科学)とはなんだろうか。主に自然科学のことを指す「サイエンス」は、ちゅうふくむ自然界における「わからないことをわかるようにする」ことだといえる。その中の分野として、生物学や物理学、化学などがそんざいしている。

そして、サイエンスで得られた知見をもとに「できなかったことをできるようにする」のがテクノロジー(じゅつ)だ。新しいテクノロジーが生まれることで、人々のらしがもっと便利になったり、問題をかいけつできたりする。

アートとテクノロジーが出会うと

アートとサイエンスはどちらもアイデアをたんきゅうして新しいを生み出す知的なせいしん活動で、そのほんしつはとてもよくている。しかし、これまでは別のものとしてそれぞれにはってんげてきた。それが今、テクノロジーを通して交わりつつある。

アートとテクノロジーが出会うと

特に、コンピューターテクノロジーは、ビジネスやにちじょう生活を便利にしただけでなく、アートののうせいを広げた。

例えば写実的なせいみつ絵画をえがこうとする場合、これまでならばきちんとじゅつを学び、高いこうを身につけなければ描くことはできないとされてきた。それがコンピューターグラフィックス(CG)で写真を加工・へんしゅうすることがのうになり、3D化することもできる。さらにコンピューターのしょ速度が向上すると、スマートフォンやタブレットを使って子どもでもCG作品を作れるようになった。

AIエーアイArtificialアーティフシャル Intelligenceインテリジェンス:人工のう)が書いた小説、絵画などのアート作品がたんじょうし、中にはこうがくで売買されるものもある。コンピューターに人間のようなかんせいを持たせる研究として、アート作品をせいさくする活動も行われている。

デジタル技術×伝統工芸技術 クローン文ぶん化か財ざい
デジタルじゅつ×でんとう工芸じゅつ
クローンぶんざい
ぞうていきょう :東京げいじゅつ大学COIシーオーアイきょてん
映像作品×ユニバーサルデザイン UDCastユーディーキャスト
えいぞう作品×ユニバーサルデザイン
UDCastユーディーキャスト
音楽×五感 共遊楽器
音楽×五感
きょうゆう楽器
ぞうていきょうかねばこじゅんいち

テクノロジーで身近になったアート

アートにおいてデジタルじゅつを積極的に活用することは、ひょうげんのうせいを広げるとともに、人々が作品とい、体験しやすくするなど、それまでえんどおく感じていたアートを身近なそんざいにすることにも役立っている。

ほんしょうかいする「クローンぶんざい」は、こくほうのような歴史的のある作品であっても、すぐ近くでかんしょうできるようにするテクノロジーだ。中にはちょくせつれることができる作品もある。また、スマートフォンアプリ「UDCast」や、音を光やしんどうにして伝える「きょうゆう楽器」は、だれもがえいぞう作品や音楽を楽しめるようにと作られた。バイオテクノロジーを活用した「バイオアート」は、もともとサイエンスが対象としていた生物や自然界のげんしょう、それらが変化していく様子までふくめてアート作品としてひょうげんしている。

そうさく活動をサポートするAIも登場

サイエンスから生まれたテクノロジーによってアートが身近になり、だれもが自分なりのひょうげんを楽しめるようになった。進化し続けるAIは、すでに人間のそうさく活動をサポートするそんざいといえるだろう。

いずれは、AI自身が「かんせい」や「しき」といった感覚を持つかもしれない。そのような未来をえて、わたしたちは自分の感覚をさらにみがきながら、AIとともに新たなひょうげんのうせいを追求していくのだろう。

アートとサイエンスが交わる世界にれることは、美しい世界やゆたかな未来を考えるきっかけになりそうだ。

VR×アニメーション AniCastアニキャスト
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しののめめぐ ©︎Gugenka/AniCast®︎ XVI Inc.
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生物・自然× 視覚化 バイオアート
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AI×アート AIによる創作活動
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photo by Tomoya Takeshita

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