• サイエンスウィンドウのTwitter
  • サイエンスウィンドウのウェブコンテンツ
  • 宙(そら)と粒との出会いの物語
  • 科学と技術のおもしろさを伝える 子ども科学技術白書
  • 未来の共創に向けた社会との対話・協働の深化
  • サイエンスアゴラ
  • サイエンスポータル
  • サイエンス チャンネル

 

この号の目次へ戻る

[Open the Window~サイエンスウィンドウと子どもたち~]

小学6年生理科 単元:生き物のくらしと環境

学校のじゅぎょうや科学館、いきでの科学教育に、サイエンスウィンドウがどのように活用されているのかをしょうかいします。


家族でリスクコミュニケーション

箱根ジオミュージアム
箱根ジオミュージアム

日本を代表する火山のひとつ、箱根山のおおわくだにでは、今もいたるところで白いふんが立ち上る。その場所を見下ろす観光せつの一画に「箱根ジオミュージアム」はある。箱根火山の由来と自然のりょくを伝える博物館だ。この夏、同ミュージアムで学芸員をつとめるやまぐちたまさんはリスクコミュニケーションにより親子で火山ふんについて考えることを目的とした特別イベント「火山を知ろう!」をかくした。

クイズをきながら考えるふんへのたいおう

参加者はミュージアム内の多目的室のかべけいされた次の3つのクイズにちょうせんし、シールや自分の考えを書いた付せんを所定のボードにっていく。

Q1. ふん予知はできると思いますか?
Q2. 火山ガスのうが高いとき、どちらへげますか?
Q3. もし火山がふんしたらどうしますか?

かべには「サイエンスウィンドウ」のバックナンバーのめんがパネルでけいされている。火山の成り立ちやふんが起きたときのたいおうなどをかいせつしているめんだ。これを読みながらクイズに答えていく。

Q1では、「できる」「できない」をまず家族で話し合って決める。家族は決めた答えの場所にシールをるが、意見が分かれた場合は、両方の答えの場所にシールをってもよい。

シールをり終えると、なぜそう答えたのか、その理由を付せんに書いていく。大切なのは「サイエンスウィンドウ」のめんきながら、火山かんそくの仕組みをかいし、そのしきをもとに家族で話し合うことだ。「地下で起こっている変化をとらえることがそくにつながるが、ふん予知はひとすじなわではいきません。イエスであり、ノーであるからこそ、参加者は家族で意見を出し合って考える良い機会になります」とやまぐちさんは説明した。

次のQ2は「高いところ」か「低いところ」かを選ぶ。せいかいは「高いところ」。「火山ガスは空気より重いので、風がないと地形的に低い場所にたまっていることもあります」とやまぐちさんがかいせつした。

対話を通じてふんへのそなえを深める

最後のQ3せいかいは何だろうか? じっさいに火山がふんすると、火山ガスやふんせきようがんなども発生する。実はせいかいはひとつとはかぎらない。さまざまなじょうきょうを考えて答えてほしいというのが、クイズを考えたやまぐちさんのねらいだ。

子どもたちからは、「急いで、遠くにげる!」「リュックで頭をかくす!」などの意見が出てくる。やまぐちさんは家族に「ふんえいぞうなどを見て何か覚えていることはありますか?」などと問いかける。すると、「おんたけさんではすごいいきおいでふんせきってきた」「大きな岩のかげかくれていたなぁ」などと大人からも意見が出てきた。やまぐちさんのサポートがきっかけで親子の対話が進み、なん方法についても自然とかいが深まっていく。

体験の流れ

クイズにちょうせん

クイズに挑戦

まず、やまぐちさんがしゅを説明。「ほとんどの方が観光客。楽しく参加できるよう心がけています」とやまぐちさん。

シールで回答

シールで回答

しつもんで正しいと思う答えにシールをっていく。かんたんな作業からスタートするのも気軽に参加できるコツだ。

家族でディスカッション

家族でディスカッション

答えの理由を家族で話し合う。サイエンスウィンドウのめんを活用しながら、意見を交わす家族が多くいた。

理由を付せんに記入

理由を付せんに記入

家族で話し合った答えの理由を付せんに記入する。得たしきを小さな紙面に要約するのもしきの定着に役立つ。

クイズに挑戦
Q1のシールと付せん。付せんの色は青が「家族みんな」、黄色は「大人」、ピンクは「中学生以下」。「火山活動が活発になったり地しんが起きるから」「なかがみえないから」などのコメントがられていた
クイズに挑戦
Q2のシールとQ3の付せん。Q3のコメントは「じょうな建物にひなんする」「風向きとぎゃく方向で火口から遠い所に行く」「大きな岩のかげかくれる、遠くにげる」など、他の参加者が考えるヒントにもなる
クイズに挑戦
中学生と大学生の子どもの家族は地学で学んだしきを生かしてろん
クイズに挑戦
めんで学んだ付せんに火山の絵をえがおさない子どもたち
クイズに挑戦
3世代で学べるのも観光地に立地するミュージアムのとくちょう

目的を持ってめんこう

2018年1月に、くさしらさんぐん、長野けんきょう)がふんした。その時に、「おんたけさんふんえいぞうを思い出してすぐになんをしました」と、じっさいそうぐうした人からの話がかくのヒントになったとやまぐちさん。「もしもの時に行動できるイメージトレーニングが大切だと思い、家族で対話をしながら火山に関するしきを深めてもらいたいと考えました」

参加したある家族の母親は「とても良い機会になりました。だんから子どもには科学のことを説明しようと心がけていますが、なかなかうまくいきません。でもせんもん家の方に教えてもらいながら、こういった体験を通じて親子でいっしょに学べるとおくに残りますね」と語っていた。

家族同士で火山ふんを話題にする機会はめったにない。このため、今回のかくに参加した家族は、火山ふんについてしきを得られたこと、そしてもしもの時にどうしたらいいかなどを家族で話し合えたことにとても満足したようだった。

ミュージアムでは体験を通じて知識を学ぶ企画を心がけています。サイエンスウィンドウは幅広い科学を網羅しているので役立ちます。

この号の目次へ戻る

バックナンバー一覧へ