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[達人に聞く!!] 観察法のイロハのイ

こんなところにも!? キノコ

ナラタケ
ナラタケ

山に行かなくても、公園やたくの庭など身近なところにキノコは生えている。
キノコの見つけ方のコツや観察の楽しみ方についてキノコ博士のふきはるとしみつさんに聞いた。


達人に聞きたいコト

キノコってどんな生き物なの?
身近な場所で見つけることはできるの?
キノコの楽しみ方を教えて

キノコってどんな生き物なの?

シイタケやブナシメジなど食べ物としてなじみ深いキノコ。実はキノコは、カビと同じきんるいの仲間です。わたしたちがキノコとんでいるのは、にくがんで見える「じつたい」という部分です。キノコの本体は地面や木材の中に広がったきんの集まりで、このきんを使って栄養をきゅうしゅうしています。

キノコ(子実体)の構造
キノコ(じつたい)のこうぞう

キノコはらし方によって二つのグループに分けられます。一つは、エノキタケやナメコなど、落ち葉やの有機物をぶんかいして、栄養を得る(せい)グループです。森のそうとしてのやくわりをもっています。もう一つは、マツタケなど、植物の根にきんこんというしきをつくって共生している(きんこん共生)グループです。植物から有機物を得て、代わりに水分や無機物をあたえるという栄養のやりとりをしています。

身近な場所で見つけることはできるの?

キノコは秋のものと思われがちですが、じっさいは一年中見かけます。また、森や山など自然がゆたかな場所だけでなく、都会の公園や家の庭など身近なところに生える種類もたくさんあります。

キノコを見つけるヒントは、そのらし方をおもかべることです。特にどのように栄養をきゅうしゅうしているのかをしきすると、いつも何気なく見ているがいじゅの周りでも見つけることができるかもしれません。例えば、木の根元や落ち葉の下などをじっと見ることから始めてみましょう。

でも、見つけたからといって、すぐにらないでください。キノコには有害成分をふくむものがあり、ゆうや共有林などさいしゅうきょが必要な場所もあります。

キノコの楽しみ方を教えて

キノコは季節やかんきょうによって、生える種類が大きく変わります。同じ場所でも、行くたびに別のキノコが生えていることがよくあります。

キノコを見つけたら、まずよく観察して、スケッチや写真におさめてみましょう。種類によって、かさの形や色、ようなどにとくちょうがあります。大きいものや小さいもの、かさが大きく開いているものや、とがっているもの、かさの色があざやかなものやようがあるものなど、いくつかの種類をくらべてみると、その多様さにおどくことでしょう。キノコの名前を覚えるには、観察会などに参加して、達人に教わるのが近道です。キノコは種類が多く、まだ名前のついていないものもあるので、自分で命名するチャンスもありますよ。

ふきはるさんが命名したキノコはコレ!
ウシグソコナヒトヨダケ

ふきはるさんは、2011年に北海道でこのキノコがエゾシカのふんから生えているのを見つけました。しょうさいを調べると、新種であると分かり、「ウシグソコナヒトヨダケ」と名付けました。

このキノコは、動物のふんから生え、その栄養でらすというめずらしい種類です。

吹春さんが命名したキノコはコレ!ウシグソコナヒトヨダケ

ぞうていきょうふきはるとしみつ

身近なところに生えているキノコ

校庭公園

エノキタケ 積雪の中でも発生する冬を代表するキノコ。市販される栽培品とは姿が異なる。切り株や倒木に束になって生える。
エノキタケ
積雪の中でも発生する冬を代表するキノコ。はんされるさいばい品とは姿すがたことなる。かぶとうぼくに束になって生える。
オオシロカラカサタケ 地球温暖化の影響で日本列島北上中。傘が大きく、成熟するとひだは緑色になる。毒性が強い。
オオシロカラカサタケ
地球おんだん化のえいきょうで日本列島北上中。かさが大きく、せいじゅくするとひだは緑色になる。どくせいが強い。
ササクレヒトヨタケ 道端などに群生。時にはアスファルトを突き破り発生することも。傘は釣鐘型で表面ははがれたようにささくれている。
ササクレヒトヨタケ
草地やみちばたなどにぐんせい。時にはアスファルトをやぶり発生することも。かさつりがね型で表面ははがれたようにささくれている。
ヒラタケ 秋から冬に広葉樹の倒木などに見られる。柄が短く、名前の通り平肉厚な貝殻型の傘が重なり合う。
ヒラタケ
秋から冬にこうようじゅとうぼくなどに見られる。が短く、名前の通り平たくにくあつかいがら型のかさが重なり合う。

ぞうていきょうふきはるとしみつ

街中

ヤナギマツタケ 春から秋に広葉樹に発生。平らで褐色な浅いしわがある傘と大きなつばが特徴 。
ヤナギマツタケ
春から秋にこうようじゅに発生。平らでかっしょくな浅いしわがあるかさと大きなつばがとくちょう

ぞうていきょうふきはるとしみつ

里山

ムラサキヤマドリタケ ドングリがなるような広葉樹林の地上に生える。まだらな傘に紫色で太く白い網目のある柄が特徴 。
ムラサキヤマドリタケ
ドングリがなるようなこうようじゅりんの地上に生える。まだらなかさむらさきいろで太く白いあみのあるとくちょう

ぞうていきょうふきはるとしみつ

見つけ方のポイント

見つけ方のポイント

● キノコのらし方をおもかべ、木の根元、かぶや落ち葉の下などをさがす。

● 一定のはんを決めて、じっと見る。見続けると目がれて、キノコに気付けるようになる。

● 場所を決めて観察を続ける。同じ場所でも、ある日とつぜんキノコが生えていることがある。

これはオニフスベというキノコです。草地や竹藪など身近なところで見つけることができます。

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