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2010年秋号 (10-11月)

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[人と大地]

[人と大地]イメージ

地球に暮らす人の営みは、大地に刻まれ、多様な表情を見せてくれます。
宇宙から地球観測衛星「だいち」がとらえた人と大地とのかかわりを、地上の視点を交えて紹介します。


だいち画像
地図
赤茶けた、乾いた大地に延びる細い道筋。白い湖が点在するこの場所で行われていることとは?


真っ白な塩の結晶に覆われた湖、レイクハート。オーストラリア中南部のウーメラ砂漠に点在する塩湖の一つだ。「だいち」画像では西端に一部が見える。"湖"といってもほとんど水はなく、塩分濃度が高いため動物の生息には適さない。近くにある巨大な塩湖レイクエアーでは、数十年に一度、湖に流れ込む川の流域に雨が降り、湖に水がたまると、水鳥が集まり、樹木や動物も一気に息を吹き返して、大変なニュースになるという。「砂漠の土の赤と、草や低木の緑のまだら模様の中に広がる湖の白。日本では見られない自然の色彩に驚きました」と話すのは、吉住千亜紀さん(和歌山大学宇宙教育研究所特任助教)。

自然の美を見せるウーメラ砂漠は、日本の本州の約半分にも匹敵する地域がミサイルの試験場となっており、通常は立ち入り禁止だ。日本の宇宙航空分野ともかかわりが深く、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルの落下地点となった。吉住さんも2010年6月、「はやぶさ」の帰還を映像中継するため、この地を訪れた。過去には、次世代超音速機の飛行実験などが行われている。「だいち」がとらえたのは、その広大な試験場の南東の一端とその周辺地域。画像の右端には、ウーメラ村とウーメラ飛行場を見ることができる。

オーストラリアを中心に比較文化研究に携わる加藤久美さん(和歌山大学観光学部教授)は、「はやぶさ」の帰還前、ウーメラ砂漠を「聖地」とする先住民や周辺地域の住民を対象に、サイモン・ワーンさん(クイーンズランド工科大学研究員)と共同で「はやぶさ」のDVDを上映するなどの文化交流を行った。「いちばん大切なのは、私たちがまず、先住民の土地として意義深い場所であるということを理解し、敬意を払うことだと考えています」と加藤さん。

ウーメラ村の公園にはミサイルが展示されているウーメラ村の公園にはミサイルが展示されている。
レイクハートの近くを通る鉄道
レイクハートの近くを通る鉄道。列車の全長は1Kmにも及ぶ。

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